2019年のホークスの打撃の特徴と課題を自分なりに分析してみた
今回こそは
こんにちは、トーマスです。
未だコロナウイルスの脅威は変わらず、現実世界の大変さにやられて更新が滞ってしまいました。
ですが、まだしたい野球の話は尽きない!
前回は結局バレンティン選手の話、全然していませんしね!
ということで今回は(今回こそは)、バレンティン選手について書いていきたいと思います。
前回のおさらいとまとめ
しかしながら、前回の話もとっ散らかったままなのでまずはそちらから話を進めようと思います。
前回は「併殺打の数」から何が見えるか、について書きました。
(結果的にそうなってしまった)
併殺打の数や盗塁数、犠打数などを総合的に見ることで様々なことが分かるよ、というのが結論になりましたね。
※前回の記事はこちら↓
『バレンティンについて 書こうとしたのに』
https://thomas0035.hatenablog.com/entry/2020/04/07/022923
それじゃあその見方で2019年のホークスを見るとどんなことがいえるでしょうか。
まとめますと…
1.単打や四死球での出塁が少ない。
2.盗塁や犠打などでランナーを進める作戦を多用する傾向がある。
3.1と2の結果、併殺数が少ない。
という3点になります。
この3点を踏まえてホークスの攻撃を評すると
「併殺のリスクを避けて走者を進め、1点を取りにいく野球」
だといえると思います。
ランナーをためてドカンとホームランやタイムリーで大量点を奪うといった攻撃よりも、手堅く送って1点ずつを積み上げていくというスタイルですね。
ここからは私の推測ですが、これらをもとにするとホークスの首脳陣には「1点でもリードしていれば逃げ切れる」という考えがあったのではないでしょうか。
つまり、リスクをとって大量点を奪いにいかなくとも少ない点数を守って勝てるという考えです。
これは守備力や投手力といったディフェンス面に自信があるからこそできる(成り立つ)作戦といえますね。
実際、ホークスのチーム投手成績とチーム守備成績を見てみると(図1,2参照)、投手で言えばチーム防御率(3.63)、被安打(1114本)、完封勝ち(13勝)、奪三振数(1160個)がリーグトップの成績となっており、守備では失策数(68個)がリーグ2位の少なさとなっています。
そういえば西日本スポーツさんの記事で最近こんなものがありましたね。
『今季はどうなる? ソフトバンク12球団最多HRでも得点が…昨季打線に弱点すぎる箇所』
https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/599374/
ホークスはソロホームランが多いために得点効率が悪く、1,2番の出塁率が課題となる、というような内容ですね。
その通りではあるのですが、「1点取れればいい」という考え方であるならばソロホームランが多くても問題はないのかもしれません。(かなり暴論ですが)
相手を0点に抑えれば負けることはない、というのは究極の考えではありますが、それがホークスの目指す理想の野球といえるでしょう。
ホークスの打撃における課題
ここまではホークスの野球の特徴を私なりに分析してみましたが、ここからは課題も見てみましょう。
図3,4は2019年のパリーグ打撃成績の表です。
赤に太字はリーグ最多(最大)、青に太字はリーグ最少(最低)となっています。
先ほどホークスの野球は1点を守り勝つ野球であるというようなことを書きましたが、現実として143試合それができるわけではありません。
リーグ最多のホークスですら完封勝ちは13勝しかないのですから、ほとんどの試合では失点してしまうのが当たり前です。
ですから、やはりいかにチャンスを多く作っていくか、それをいかにものにするかということを考えなくてはいけません。
そこで私が注目したのは四球の少なさ(397個でリーグ最少)とBB/K(0.37でリーグワースト)という指標です。
BB/Kとは文字が表す通り四球の数(BB)を三振数(K)で割ったものになります。
この数値が高ければ選球眼に優れていると評され、またBB/Kと四球の数を併せ見ることで選手の自制心(我慢してボールを選ぶことができるか)やストライクゾーンの把握能力(ボールの見極め)などを測ることができます。
ホークスで言うとBB/Kの値が小さく、四球が少ないということなのでストライクゾーンの把握能力が低いということになります。
出塁して得点のチャンスを広げるという意味では安打も四球も変わりありません。
四球を選ぶ能力が低いということはそれだけ得点のチャンスを逸しているといえます。
以上のことからホークスの打撃における課題は「ストライクゾーンの把握能力を改善し、より多くの四球を奪ってより多くのチャンスを作ること」であると考えられます。
(いよいよ)バレンティンについて
さて、ここまでホークスのチームとしての課題や特徴について書いてきましたが、ここで登場するのがバレンティン選手です。(ようやく)
ホークスは2年連続リーグ優勝を逃し、同じ轍は踏まないぞという思いでチームをより強くしようと考えているはずです。
そこで獲得したのがバレンティン選手ですから、彼にはホークスに足りていないものをもたらしてくれるという期待があって当然ですよね。
じゃあ、それはいったい何なのか。
彼がホークスにおいて求められる役割とは何なのでしょうか。
そこでここからはバレンティン選手がホークスにおいて期待されることについて、過去のデータを見ながら考えてみたいと思います。
いよいよ始まると思ったら…
が、しかし。
もうここまででかなりの分量になってしまいましたので、またもやバレンティン選手については次回に持ち越しにしようと思います。
次こそはちゃんと書こうと思います。
一日2記事更新することも考えたのですが、なにぶん遅筆なもので申し訳ありません。
次こそは、本当に次こそは…
話は変わりますが、こんな拙く、なんの宣伝もしていないブログに少ないながらアクセスがあることに驚いております。
見ていただいている方はありがとうございます。
アクセスがあるとそれだけで元気になるものなんですね。
私が好き勝手に野球のことについて書くためのブログではありますが、楽しんでいただけているのであれば幸いです。
それでは今回はこのへんで